百花の人
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伊藤いとう 沙菜さな 株式会社Easy Peasy

朝が変われば 一日はきっと 軽やかに動き出す

百花POINT

北海道を拠点にテレビやラジオで活躍してきた伊藤沙菜さんは、北海道発のウェルネスブランド『MINDFULNESS BREAKFAST』を主宰する株式会社Easy PeasyのCEOでもあります。商品を通して届けたいのは、「“次の休みではなく、“明日の朝“が楽しみになるように」という思い。モール温泉や和漢エキスでつくる入浴剤や、ラオスの無化学肥料有機栽培のCICA入り石けん、天然由来成分100%のオイルなどの商品とともに、気持ちが上向く朝のライフスタイルを提案しています。朝という時間帯に着目したのは、朝活によって自分自身の心と体が変化したことがきっかけだそう。取材当日も早起きで元気いっぱいの伊藤沙菜さんに、自身のブランドに込めた思いをお聞きしました。

取材者:大丸札幌店 藤尾智美

PROFILE

伊藤 沙菜 いとう さな

株式会社Easy Peasy

株式会社Easy Peasy CEO、タレント。札幌市出身、35歳。北海道を拠点にテレビやラジオのタレント業で活躍。2021年7月にオリジナルの玄米麹を開発・発売するために株式会社Easy Peasy設立。後の2023年12月に「北海道の朝を変え、世界が羨む北海道を創る」をミッションとした北海道発のウェルネスブランド『MINDFULNESS BREAKFAST』をスタート。朝をキーワードにした商品開発や活動を展開中。

コントロールできる唯一の時間
朝の過ごし方が一日を変えた

小柄な体から溢れ出すパワー。真っ直ぐに目を見ながら言葉を選ぶ誠実さ。くるくると表情を変えながら話す伊藤沙菜さんは、北海道を拠点にテレビやラジオで活躍してきたタレントさんです。もうひとつの姿は株式会社Easy PeasyのCEO。北海道発のウェルネスブランド『MINDFULNESS BREAKFAST』を立ち上げ、商品を通して“朝のライフスタイル”を提案している起業家でもあります。

「朝活をスタートしたのは、タレントの仕事で体重計に乗ったことがきっかけでした。『細い』と言われる体型だったのに、なんと肥満の判定が出て。悔しかったので運動しようと思っても、仕事が終わると疲れ果てているから夜は無理。だったら朝に運動しようと早起きしたら意外とすんなりできたんです。いつしか朝にやりたいことが増えて、気がついたら5時に起きる生活になっていました」と、朝活生活の始まりを伊藤さんはふり返ります。

ご自身は、朝5時頃に起きて心身を整える生活を6年間続けている朝活の達人。早起きの賜物なのでしょうか、伊藤さんはエネルギーの塊のよう!

朝風呂に入ったり、運動をしたり、仕事の準備をしたり。頭の中を整理するために考えたことや好きなことをノートに書き出す時間を通して変化したのは、一日を前向きに過ごすモチベーションです。

タレント業がストップしたコロナ禍に、自分ができることを探して取り組んだのが朝活のインスタライブ。最初は3人だった参加者は、気づけば60人、70人規模にまで拡大します。オンライン上で一緒に運動し、喜んでもらった手応えは、いつしか内面から健康になるアイテムを発信し、みんなで運動やごはんを食べる朝のイベントをしたいという思いへと変化していきました。

とはいえ朝に外出して活動するのは、少しばかりハードルが高いのも事実。そこで、まずは自宅で朝を気持ち良く過ごすための商品や活動を提案しようと、『MINDFULNESS BREAKFAST』のブランドを立ち上げたのが2023年のことでした。

自家製の塩麹や醤油麹が作れる「有機農園たかしま農場」の有機栽培玄米麹。

香りの強さや成分を吟味して
毎日使い続けられる商品を

ブランドメッセージは、“One Who Wins The Morning, Wins The Day” - 朝を制するものは、だいたい制する。笑う-。洗練されたブランドの世界観に、「笑う」の言葉をプラスするニュアンスが伊藤さんらしさ。

「完全に制するというより、だいたいは制したいよねって。少し守りに入った表現なのですが、そこにちょっぴり“ニヤリ”と笑えるニュアンスを込めています」。

朝の過ごし方=朝活の提案でありながら、ストイックになり過ぎず、たとえ早起きできなかったとしても自分を責めずに、早起きできた自分を褒めてあげよう。そんな風に背中を押してくれる優しさを込めた“ニヤリ”のように感じられます。そんな朝活なら、私たちもチャレンジできそうな気がしませんか?

「夜は無理でも、朝なら時間が作り出せるかも」と、朝活に興味津々の藤尾。

「『ありそうでなかった。あったらいいな』を実現したのが、私が好きな和漢エキスや発汗作用のあるミネラルを含んだ、ポンプ式の入浴剤『MOOR BATH ESSENCE』です。『お家でも美人の湯に浸かれたら』との思いから、私が大好きだった『えにわ温泉ほのか』の源泉を使用。植物由来の有機物を含むモール泉により、保湿力だけではなく、きれいな色付けにもつながりました」。

早起きして『MOOR BATH ESSENCE』のお風呂に入ると、泡立ったお湯は美容液のようにやわらかな肌触り。やさしく香る精油のアロマを胸いっぱいに吸い込めば、気持ちがすっと落ち着きます。体は芯から温まり、発汗作用も抜群。お風呂上がりは眠気もむくみもスッキリして、自分だけがわかる程度に残る香りが心地よい余韻に。朝活時間は、一日を機嫌よく過ごすマインドへの切り替えスイッチなのかもしれません。

ひと手間がストレスにならないよう、入浴剤『MOOR BATH ESSENCE』はポンプ式に。パッケージにはシャワーの水で濡れても剥がれないラベルを採用しています。

商品から共に過ごす時間へ
朝活の幅を広げていきたい

「とびっきり憧れるような世界観のブランドにするため、パッケージのデザインや写真、インスタグラムの展開は、信頼しているプロにお願いしています」と伊藤さんが話すように、アイテムごとにデザインが異なる『MINDFULNESS BREAKFAST』の商品は、バスルームや洗面室に置いてあるだけで気持ちが上向くビジュアルも大きな魅力。

入浴剤や石けん、ヘアオイルやジェルパック、玄米麹やアパレル商品まで、朝のライフスタイルを提案する商品は、現在、道内外のセレクトショップやPOP-UPストア、催事などで販売されています。

左から、ゼラニウムやシダーウッドなどの精油の香りが心地よく重なり、髪にも全身にも使える『MEDITATION OIL』、ラオスの無化学肥料有機栽培CICAをふんだんに使った『ROSEMARY CICA SOAP』。洗い流すジェルパックだからケアをしながら朝ご飯も食べられる『MOOR HEAT PROTECT MASK』。モール泉と和漢エキス30種類入りで、入浴しながらやさしく体を洗える入浴剤『MOOR BATH ESSENCE (800ml/100ml)』。朝のライフスタイルを提案する商品は、アパレルにも広がっています。

「直接お客さまと会ってコミュニケーションできることが店頭販売のおもしろさです。『北海道のブランドです』と紹介すると、北海道きっかけで話が膨らむんですよ」。北海道を拠点に活動を続けてきた伊藤さんは、商品販売を通して故郷の力を再認識しているそうです。

「これからはもっと多くの方に、『MINDFULNESS BREAKFAST』のプロダクトを知っていただき、次の休みだけじゃなく、明日の朝が楽しみになる人を増やしていきたい。そしてもっとみなさんと近い距離感で、活動の場を広げていきたいです!」。伊藤さんが思い描く北海道の朝活は、商品から体験の場へとこれからますます広がっていきそうです。

「大通公園セントラルパーク化計画」を企んでいるという伊藤さん。札幌の大通公園を、運動したりピクニックしたり、市民が活動できるおしゃれな場にしたいという野望(!)を教えてくれました。

※本記事の情報は、2025年6月のものです。

Events

夏、もっと好きになる。とっておきのアイテム、集めました

「夏、もっと好きになる。とっておきのアイテム、集めました」

開催期間:2025年7月16日(水)〜29日(火)
場所:3階 キキヨコチョ イベントスペース

夏をもっと楽しく、もっと心地よく過ごすためのアイテムが揃います。『MINDFULNESS BREAKFAST』の入浴剤やスキンケアラインがお目見えします。みなさんも、夜明けが早い北海道の夏にこそ朝活チャレンジしてみませんか?

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企画取材:藤尾智美 / 制作:3KG / ライター:布施さおり / 写真:岡田昌紘