丹波篠山の大自然の中、自身で育てた作物を
お菓子に生かす「百姓パティシエ」。
〈エムズパッション〉
代表 兼百姓パティシエ 松木 満さん
朝一番にすることは畑の雑草抜きです
松木さんは大阪府枚方市出身。大阪あべの辻製菓専門学校を卒業後、神戸の洋菓子店に勤務。約6年間務めた後、大阪のホテルに移ります。
そこで飴細工を習い、数々のコンクールで受賞。2014年、丹波篠山に〈エムズパッション〉をオープンし、独立します。2024年に丹波篠山市住山に店舗を移し、自身の農園で収穫した野菜や果物を使った洋菓子作りをおこなっています。
「こんな姿をしてるんだ!」
はじめて見る、とれたての野菜に驚き、感動。
最初は丹波篠山の町中に店を構え、毎日朝から晩まで厨房にこもってお菓子作りに没頭していた松木さん。転機となったのは、丹波篠山の住山地区で農業を営む奥様の実家で目にした“採れたての野菜たち”でした。「箱に入って届く食材しか知らなかった自分にとって、土から引き抜かれたばかりの素材の力強さは衝撃でした」。住山の清らかな水と澄んだ空気で育つ野菜や果物、米の美味しさに感動し、「どうやって育つのかを知りたい、自分の手で育てた最高の一品をスイーツに昇華させたい」という強い情熱が湧き上がりました。
住山に店舗を移して、農業もスタート。
本格的に“百姓パティシエ”の道へ。
住山にある古い蔵を改装して店舗を移転し、農業をスタート。未経験からの農業は試行錯誤の連続で、鹿やアライグマの被害に涙することもありましたが、作物への愛情と熱意は冷めませんでした。早朝から畑で土に触れ、作物の声を聞き、そこから厨房へ入る日々。今では桃、いちご、ルバーブ、山椒、トマト、黒豆、紫蘇など多種多様な素材を自家栽培しています。お客様との会話から剪定のアドバイスをもらうこともあり、地域と温かくつながる新境地が開かれました。
住山特産のごぼうを食べて、ひらめいた。
これでお菓子を作りたい!
▲住山地区の粘土質の土壌で力強く育ったごぼう
▲ごぼう畑

「この素材でどんな新しい美味しさが生み出せるか?」食材を前にすると松木さんの探求心は止まりません。着目したのは、地元の隠れた名品「住山ごぼう」。病害虫に弱く、連作障害を防ぐため一度収穫した畑は4〜5年休ませる必要があるほど手間ひまがかかる貴重なごぼうです。これを丁寧にキャラメル煮にして生地に練り込むと、驚きのスイーツが誕生しました。外はパリッと、中は濃厚でしっとり。ごぼう特有の芳醇な香りと食物繊維の心地よい歯ごたえがカカオのコクと見事に調和し、エムズパッションを代表する看板商品となりました。
地域をもっと盛り上げたい!
そして、丹波篠山のおいしい食材をスイーツに生かす
チャレンジを続けたい!
「丹波黒豆」や「丹波栗」など、全国に誇れる食材が豊富にそろう丹波篠山では、食材をアピールする取り組みが盛んに行われています。
松木さんは、地元の高校生と一緒に、「住山ごぼう」を使ったスイーツを考案するなど、探求授業にも積極的に協力しています。
また、丹波篠山市内のスイーツ店やショップ29店が参加する『黒豆スイーツフェア』では、丹波篠山産の黒豆をふんだんに使ったクグロフや、丹波黒豆のパフェを出品。地元のアピールに一役買っています。将来は自身の畑で育てた小麦でスイーツを作ってみたいという夢もあり、百姓パティシエ松木さんの挑戦はまだまだ続きます。
大丸松坂屋オンラインストアで数量限定販売!
丹波黒豆や丹波栗、住山ごぼうや紫芋など、自家栽培の素材を使った焼菓子のセットを2種類ご用意しました。
どちらも丹波篠山の素材のおいしさを楽しめる特別な味わいです。この機会にぜひお買い求めください。
