本展は、2014年に上野の森美術館ギャラリーで開催された第1回目をはじめに、gallery UGの一貫したテーマとして掲げ、国内外で開催してきました。「Laissez-faire（レッセフェール）」とは、主に経済学で用いられるフランス語で「なすに任せよ」や「自由放任主義」と訳されます。イギリスで経済学の父と呼ばれたアダム・スミスの思想から生まれました。スミスの生きた18世紀はさまざまな技術革新や経済発展があり、近代化の波が押し寄せた時代。その頃と同じく、現在もまたさらなる時代の転換点を迎えています。何にも縛られず、それぞれのアーティストがやりたいことを自由に表現することこそ、本来のアートと捉え、標榜することとし、本展は名付けられました。作品への想い・愛情をgalley UGが発信していくという意思から続いております。忙しない現代において、豊かな表現によってもたらされる解放感や癒しがより必要であるという考えのもと、15名のアーティストの作品を展示いたします。