兵庫県・宝塚市の阪急仁川駅前に昨年4月にオープンしたベーグル専門店〈Bagels!(ベーグルズ)〉。「本当においしいベーグルを届けたい」という思いのもと、個性あふれるベーグルがそろっています。オープン当初からお店には連日行列ができ、売り切れも続出。それもそのはず、おいしさにこだわったベーグルは、数種類の国産小麦を独自の配合でブレンドし、ひとつひとつ人の手で成形しています。これは、熟練した人にしかできない技。その後、ムラがないようにゆで、じっくり低温で焼き上げています。もちもちで、ふわふわ。今までのベーグルとは違った食感と話題に。チョコやフルーツ、クリームチーズなどがたっぷり入って、見た目もユニーク。朝食に、おやつに、お惣菜感覚で食べられると、お子様からご年配の方までファンがひろがっています。

▲その日の気分で。種類も豊富なシンプルベーグル

今回が大阪初出店となる大丸梅田店に登場するのは、15種類以上の「シンプルベーグル」と「アフレタス！サーモンクリームチーズサンド」に、「アフレタス！BLTサンド」。中でも大丸梅田店だけで味わえる「アフレタス！BLTサンド」は、ベーコン、レタス、トマトを挟み込んだヘルシーなベーグル。兵庫県・丹波篠山市の〈丹波の里あかり農園〉の新鮮なレタスがあふれんばかりに入った、ボリューミーな一品です。
〈Bagels!〉店長の呉田蒔乃葉さんと、販売担当の呉田優衣加さんは、「アフレタス！BLTサンド」にも使われている野菜を育てている〈丹波の里あかり農園〉の娘さんたち。野菜づくりでつながった縁がきっかけで、ベーグルの販売をはじめることになります。

▲〈丹波の里あかり農園〉のふわふわでやわらかなレタス

ベーグルとの出会いは、呉田姉妹のお父さん・呉田哲一くれたてつかず さんに遡ります。〈丹波の里あかり農園〉を経営している呉田さん。兵庫県・神戸市北区の〈八百屋cafe〉のオーナー小川将基おがわまさき さんから、「あかり農園の野菜を使ったランチをはじめたい」と、相談をもちかけられます。そして、新鮮なレタスやベビーリーフをたっぷり使った「サラダランチ」が誕生。ボリュームたっぷりなのに重たくない、ヘルシーなメニューが地元で評判となり、大ヒット。また、ランチとセットで提供している、オリジナルのべーグルが食べ放題で、これまたおいしいと評判に。「ベーグルだけ売ってほしい」との要望が出始めました。

▲〈八百屋cafe〉ローストビーフのサラダ。後方のベーグルは食べ放題

人気が高まっていく中、神戸ゆかりの食品や雑貨が一堂に集う人気のイベント「神戸市」に、北区代表〈八百屋cafe〉として出店することが決定します。12種類で1日400個を販売しますが、一度購入した人が何度も訪れるなど、大好評に。イベント内での売り上げも上位に入り、手ごたえを感じます。「素材にこだわったベーグルを、もっとたくさんの人に食べてもらいたい！」自信とともに、次への挑戦が始まります。

〈丹波の里あかり農園〉の呉田さんと〈八百屋cafe〉の小川さんは、自分たちのベーグルをもっと知ってもらうため、ベーグル専門店を立ち上げようと考えます。そのために製造工場もつくり、昨年4月、兵庫県宝塚市の阪急仁川駅前にベーグル専門店〈Bagels!〉第1号店をオープン。連日行列ができ、生産が追いつかないほどに。そしてその人気は兵庫県だけにとどまらず、近隣の地域にもひろがってゆきます。同じ年の11月には、大丸京都店の地下に店舗を構えます。ベーグルをあまり食べたことがなかった人も、いろんな味が楽しめるもちもちのベーグルは新鮮。パンとはまた違った風味だと人気に。

▲行列ができる第1号店。阪急仁川駅前店

国内外の旅行客をはじめ、ショッピングにビジネスと、さまざまな目的の人々が行き交う大阪市北区の梅田地区。そのほぼ真ん中にある大丸梅田店の地1階 東に、〈Bagels!〉がオープンします。ベーグルが一番おいしいのは、できたてホヤホヤ。ここでは、店舗から見える厨房で焼いた、焼きたてを販売します。

〈Bagels!〉の新メニューには、〈八百屋cafe〉や〈丹波の里あかり農園〉の従業員の意見も取り入れています。農園でとれる黒豆のきな粉で作ったり、ローストビーフを挟んだり、これから実現したいアイデアがいろいろ。さらに進化したベーグルを見られる日も近いです。