岩田壮平 "A flower blooming somewhere" いづこかにさくはな
■10月1日(水)→7日(火)〈最終日は16時閉場〉
所属する日展、そして日本画壇を名実ともに代表する存在の一人となりつつある岩田荘平氏。
岩絵具の持ち味を最大限に活かし、垂らし込みという日本画の伝統的な技法を駆使して描かれる花や生き物は、美と力強さを併せ持つ新たな生命体として画面に息づき、観る者を魅了してやみません。
3歳から華道池坊へ入門して花に親しみ、また故郷の自然に触れながら過ごした幼少期の経験に培われた繊細かつ鋭敏な感覚が紡ぎ出す作品は、もはや「日本画」というジャンルの枠に留まらず、自然が織りなす摂理の玄妙さをも明らかにしながら、表現者としての自らの深遠なる思いが込められた世界へと昇華しています。
官能に訴えかけるかの如き妖しく艶やかな色彩の取合せとモチーフの佇まいが比類なき美的空間を現出させる作品の数々、せひとも会場にてご堪能いただければ幸甚です。

8号M
日本画
税込2,310,000円
茶道雑誌2024年3月号掲載

8号M
日本画
税込2,310,000円
茶道雑誌2024年4月号掲載