大沢拓也展 -Kunstgewerbe-

■3月4日(水)→9日(月)
〈最終日は午後5時閉場〉

日本では約1200年前の遺物で漆と日本画技法が併用された遺物が今も残っており、かつて行われていたが消えてしまった併用技法を現代の制作で体現したいという考えはコンセプトの一つです。
独学で漆と日本画の併用技法を研究し、その古典的で且つ新たな表現方法を用いることによって「見る」という不確かで儚い人間の知覚というものをガラスに映る鏡像を利用して表現したり、日本画や漆といった材料の魔法を利用して描くことにチャレンジし続けています。
美術という言葉は明治初期に「Kunstgewerbe」訳語として初めて日本に輸入された言葉ですが、誤訳であるという説もあるように当時の社会情勢などの揺らぎを感じざるを得ません。
かつての美術という概念のあり様は今では計り知れないことですが、現代の美術におけるカテゴライズとは全く別の様相であったと思います。 もし現代の芸術や美術におけるカテゴライズを取り払ったら、そこには何が見えるのか、非常に興味深く思っています。

大沢拓也

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「1854」200M
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「priming」20.6×45.0cm
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「mirage」③ 12.0×20.0cm
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「qbit」6F

プロフィール

  • 1979 埼玉県生まれ
  • 2004 東京藝術大学美術学部絵画科日本画卒業
  • 2006 東京藝術大学大学院美術研究科日本画修了
  • 2009 東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程美術専攻 日本画研究領域修了
  • 2012 東京藝術大学美術学部絵画科 日本画 教育研究助手
  • 現在 日本文化財漆協会 会員

個展・グループ展 etc

  • 2004 グループ展:東京芸術大学日本画第一研究室発表展(04,05,07,08,09年)
  • 2005 第32回 創画展 初入選
  • 2006 第32回 春季 創画会 初入選、第33回創画展:奨励賞受賞
  • 2008 第34回東京春季創画展:春季展賞受賞、個展:アートフェア東京2008、第17期佐藤美術館奨学生展、
    東京藝術大学大学院美術研究科博士審査展
  • 2009 グループ展:「G5展」(彩鳳堂画廊/東京)(~'10)
  • 2010 第36回春季創画展:春季展賞受賞、個展:アートフェア東京2010、グループ展:韓国KEPCOプラザギャラリー、
    3國G展:韓国(ソウル大学)・中国(海南大学)・ドイツ(シュトゥットガルト州立芸術工科大学)、
    日本(東京芸術大学)交流展、個展:「SOSIN Contemporary」(上海)
  • 2011 グループ展:「G6展」(彩鳳堂画廊/東京 以降毎年、'14~ 名古屋松坂屋、'15~心斎橋大丸)
  • 2012 個展:アートフェア東京2012、個展:銀座 彩鳳堂画廊/東京
  • 2013 個展:大沢拓也 「漆膠画展 ~岩絵具と金属絵具の世界~」 (松坂屋名古屋)
    グループ展:「Imago Mundi」(ベネチア・ベネトン財団)
    グループ展:「Art Taipei2013」(台北・彩鳳堂画廊ブース、以降毎年)
  • 2014 The Ritz-Carlton, Kyoto リッツカールトン京都 収蔵 スイートルーム TSUKIMI
    個展:「大沢拓也展~漆膠画の世界~」(河口湖ミューズ館)
    グループ展:「CONTEMPORARY FINE JAPANESE ARTS AND CRAFTS SHOW」(トルコ)
  • 2016 グループ展:「the NEXUS」(彩鳳堂画廊/東京、伊藤美術店/名古屋、マエマス画廊/名古屋)
  • 2006 その他、個展、グループ展など多数