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Food2020.10.16

ついに大丸解禁!〈田中長奈良漬店〉限定品「えりんぎの粕漬」が、毎月21日に入荷。

知る人ぞ知る!隠れた名品 〜売場の隠れた名品やブランドを目利きが発掘。〜

ふだんから大丸京都店に通い、食品フロアをよく知るフードコーディネーターの原さんが、この夏、やっと出合えたという「えりんぎの粕漬」。みりん漬けの奈良漬で知られる〈田中長奈良漬店〉本店で、しかも限られた日にしか入荷されない漬物があると、かねてから食通の知人たちの間で話題だったそうです。
〈田中長奈良漬〉本店以外では、大丸京都店でのみ、毎月21日に店頭に並びます。
数量限定のため、なくなると終了。売場で出合えるタイミングを待つのも楽しみな限定品です。

〈田中長奈良漬店〉えりんぎの粕漬(100g)税込540円
■毎月21日から販売
■地階漬物売場
※数に限りがございます。売切れ次第終了。

のれんを掲げて230年。
初代がみりん製造の技を生かして創業。

大丸京都店にほど近く、四条烏丸に本店を構える〈田中長奈良漬店〉の創業は江戸時代。寛政元年(1789年)、初代、和泉屋長兵衞が当時生業としていたみりん製造の技術を伝統の奈良漬と結びつけます。それまで、辛口の保存食だった奈良漬に自家製みりんを生かしたまろやかさを加えることを考案し、田中長奈良漬店の歴史が幕を開けたのです。

江戸期に建てられた町家の店舗は、元の雰囲気を残しつつ、2017年にリニューアル。

じっくり待つこと2年。
歳月と手仕事が生む、まろやかな香味。

漬物の中でもツウ好みといわれ、そのルーツを奈良時代にさかのぼる奈良漬。塩漬された野菜を酒粕に何度も漬けかえることで塩分をぬき、酒粕のうま味を野菜にとじ込めていく漬物です。"時間こそが最高の調味料である"。創業以来、変わらない信念に忠実に作り続けられている、看板商品「都錦味淋漬(みやこにしきみりんづけ)」。そのみりんを生かした味わいは、人の手にゆだねられる丁寧な工程にあります。野菜を前処理したあと、塩漬けにしてから酒粕の漬床(粕床)に移しかえ、漬け替えをくり返し、完成までに2年ほどの年月をかけます。
この歳月と職人の技がまろやかな香味を生み出しているのです。

野菜のバリエーション、楽しみ方も広がって。

奈良漬のしゃきしゃきとした独特の歯ごたえは、時間をかけて何度も何度も行われる漬けかえ作業のたまもの。うり、なす、すいかなど、国内で厳選した野菜により漬け込み具合を整えるのも、機械まかせにできない理由です。ヨーロッパなどで自生し、日本では栽培の歴史の浅い、えりんぎを使った粕漬を手がけ始めたのは数十年前。
バターで焼くと、ほたてのような食感でお酒のおつまみにも評判です。
野菜の良さを見極め、その味わいを深め、ますます食卓に新しい豊かさを広げています。

※本記事の内容・価格はホームページ掲載時の情報です。
予告なく売り切れ・価格変更・終了する場合がございますのでご了承ください。