「もとまち こども大学」ビタミンって何?なぜ必要なの? ~普段食べている食品の中のビタミンの量を調べてみよう!~

開校日:2022年8月20日

■内容

ビタミンって何?なぜ必要なの? 〜普段食べている食品の中のビタミンの量を調べてみよう!〜

■講師

神戸学院大学 薬学部 中川公恵教授



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はじめに、生きてゆくために必要な5大栄養素の説明を行い、健康に過ごすためには、どの栄養素もバランスよく摂ることが大切であることを伝え、5つの栄養素の中で、体の調子を整える機能がある「ビタミン」について掘り下げていきました。


毎日3食をきちんと食べていてもビタミンやミネラルが不足し「新型栄養失調」になっている可能性があること、骨や体の成長にとても大切なビタミンD欠乏症の子どもが増加しており、ビタミンD不足や欠乏により様々な病気の原因に繋がる可能性があるため意識してもらいたいと話しました。

そして、普段食べている食品に含まれるビタミンの量を調べる2つの実験を行いました。
ひとつ目は、ビタミンB₂の蛍光特性を使って、ブラックライトをお用いた実験を行いました。
試験管に入った6種類にの液体にブラックライトを当ててどのように光っているか様子を観察してもらいます。
100ml中に含まれるビタミンB₂の量を確認し、最後に色や匂いで判別してもらいました。


2つ目の実験は、ビタミンCが多く含まれる食べ物や飲み物を探す実験を行いました。
6種類の飲料とレモン、トマト、キウイの3種に食材を使います。食品は実験がしやすいように、すりおろして搾り汁を準備しました。
ヨウ素液を含む、うがい薬を精製水で20倍に薄めて2mlずつ試験管に入れてもらい、9種類の液体を1種類ずつマイクロピペットで吸い取り、試験管の中に入れ水色の変化を観察してもらいました。

「ビタミン」というと、ビタミンCなど野菜や果物に含まれている印象が強いですが、ワークショップを通して、色々な種類のビタミンがあることや、ビタミンが私たちの体にどのような影響を持つか、そして、普段身近にある食品(飲料含む)にどのくらいのビタミンCやB₂が含まれているかを学んでもらうことができました。



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