「もとまち こども大学」自動車で見る技術革新の歴史と次世代素材が紡ぐ未来 ~木製のラジコンカーを作ってみよう!~

開校日:2022年8月7日

■内容

自動車で見る技術革新の歴史と次世代素材が紡ぐ未来 ~木製のラジコンカーを作ってみよう!~

■講師

神戸学院大学 経済学部 井上 善博教授



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最初に自動車の歴史について井上教授より説明がありました。
木製だった自動車は、産業が発展するとともに加工しやすく量産化しやすい鉄板製になりましたが、重いため燃料を多く使うことになり、大量排出される二酸化炭素による地球環境の変化が大きな問題となっていると、技術革新と環境問題について考えました。


次に新たな技術で環境問題を改善する事例として、木製の自動車や植物由来のセルロースナノファイバーの自動車が開発されるようになったことを説明しました。
セルロースナノファイバーは現在注目されている次世代素材で、私たちの身の回りに溢れている木や草の植物繊維をナノ単位まで微細にほぐしたものです。
植物由来なので環境に優しいだけでなく、鉄の5分の1の軽さながら5倍の強度を持つなど様々な可能性を秘めており、鉄やプラスチックなどの代替品として実用化が進んでいます。
このような次世代素材の開発・実用化が持続可能な開発目標SDGsの達成にも貢献していくことを学びました。

最後に実際に木製のラジコンカーづくりに挑戦しました。
子どもたちは学生からアドバイスを受けて、たくさんのパーツと格闘しながらラジコンカーを完成させました。
想像以上のスピードで走る自動車に子どもたちも大興奮。

環境問題の視点から木製の良さをあらためて学び、持続可能な社会について考えるワークショップとなりました。



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