
地震の性質を学び・備えよう! ~地震計が教えてくれる地震の秘密~
開校日:2025年8月23日
■内容
地震の性質を学び・備えよう! ~地震計が教えてくれる地震の秘密~
■講師
神戸学院大学 現代社会学部 教授 佐伯 琢磨 先生

今回のワークショップは、夏休み特別企画として3日間開催するプログラムの最終回にあたり、小学生とその保護者8組19人が参加しました。
最初に、佐伯教授が、地震が起こるのは地球の表面を覆っている十数枚のプレートが関係しており、日本周辺では4枚のプレートが「内陸型地震」と「海溝型地震」の異なる3つのタイプの地震を発生させていることを説明。
その後、「マグニチュード」や「震度」といった地震に関する用語を解説しました。

次に地震計の元となる「振り子」の性質と、地震を記録する仕組みについて説明しました。
振り子は一定の周期(その振り子が持っている固有周期)で揺れること、その固有周期と異なる周期で揺らすと振り子はその場にとどまることを、実際の振り子模型を用いて解説。この性質を利用して地面の揺れを記録していくのが地震計だと説明しました。
続いて、佐伯教授は記録された地震の波形から見る「阪神・淡路大震災」と「東日本大震災」の揺れの特徴・違いを説明しました。
また建物にも固有周期があり地震動の周期と一致することで揺れが大きくなることや、地盤の硬さによって揺れの大きさが変化すること、周期の長い揺れは震源から遠く離れた場所にも到達するなどの地震の性質を、実例を示しながら解説しました。
参加者は、地震計の仕組みや揺れの周期について学んだ後、ペットボトルや粘土など身近な材料を使用して地震計と地震台を制作し、揺れの記録・観察を行いました。ペットボトルの側面を切る工程に少し苦戦する様子も見られましたが、学生たちのサポートによりすべての組が地震計を完成させることができました。


参加者からは、「地震の性質を分かりやすく教えていただき、勉強になりました。地震計の制作という貴重な経験ができ、面白かったです」などの感想がありました。


