「もとまち こども大学」くすりの秘密と工夫を学ぼう!~カプセル・錠剤・水剤・粉薬で実験してみよう~

開校日:2023年8月5日

■内容

くすりの秘密と工夫を学ぼう! ~カプセル・錠剤・水剤・粉薬で実験してみよう~


■講師

神戸学院大学 薬学部 教授 福島 昭二 先生


今回のワークショップでは、夏休み特別企画として6日間開催するプログラムの第2回目。
くすりには錠剤やカプセル、顆粒、水薬など様々な形状があります。
それぞれの性質を学び、どのような工夫がなされているのか、私たちのからだの中に入ったくすりはどうなるのかを実験を通して考えるほか、調剤体験として軟膏づくりを行いました。

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はじめに薬の種類には3種類あり、大きく内服薬・外用剤・注射剤に分かれることを説明。
内服薬にはカプセル・錠剤・液剤・粉薬といったさまざまな形状のものがあり、形によって異なる特徴がもたらす効果など、実験を通して伝えました。


カプセルと錠剤の実験では、薬が体内でどのように変化するのかを見るために、胃液の成分を入れた瓶の中に薬を入れて観察しました。


次に薬は水で飲むのが良い理由を考え、実際にお茶を使って薬を飲んだらどうなるのか、キレートによる鉄剤の析出実験を実施しました。
飲み物に含まれている成分が薬の吸収を阻害しないように「コップ一杯の水で飲む」ことの大切さを学びました。

粉薬の実験では、重曹とクエン酸を使って二酸化炭素が追い出される現象を体験しました。
子どもたちは炭酸水のように気泡が出てくる様子に興味津々で、何度も重曹とクエン酸を水の中に入れて観察していました。
「お薬の飲み方・使い方」では、オブラートを使って散剤を飲む方法を説明。
参加者からは「知っているようで全く知らなかった」などの感想が寄せられました。


最後に調剤実験として、白色ワセリンと精製ラノリンを使って「すべすべ軟膏」を作りました。
軟膏台に押しつけるように混ぜるのに苦戦する子どももいましたが、最後にはみんな上手に軟膏壺に詰めて完成。
参加者からは普段はできない体験に「楽しかった!」「もっと色々な実験がやりたい!」との声が上がっていました。



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