「もとまち こども大学」くすりの秘密と工夫を学ぼう!~カプセル・錠剤・水剤・粉薬で実験してみよう~

開校日:2019年7月21日
【第1回】
10時30分~12時00分 【第2回】13時00分~15時00分


■講師

神戸学院大学 薬学部 臨床薬学部門 教授 福島昭二

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はじめに、薬の種類には3種類あり、大きく内服薬・外用剤・注射剤に分かれること、また、内服薬にはカプセル・錠剤・液剤・粉薬といった様々な形状のものがあり、形によって特徴が異なることや、薬がどのような目的をもってそういった工夫がなされているのかなどを、実験を通して学びました。カプセルと錠剤の実験では、飲んだ薬がおなかの中でどのように変化するのかを見るために、胃液の成分を入れた瓶の中に薬を入れ、観察しました。


次に「どうして薬を飲む時は水が良いと言われるのか?」について考えます。実際にお茶を使って薬を飲んだらどうなるか、キレートによる鉄剤の析出実験を実施。飲み物に含まれている成分が薬の吸収を阻害しないように「コップ一杯の水で飲む」ことの大切さを学びました。


粉薬の実験では、重曹とクエン酸を使って、二酸化炭素が追い出される現象を体験してもらいました。子どもたちは炭酸水のように気泡が出てくる様子に興味津々。何度も重曹とクエン酸を水の中に入れて、観察していました。「お薬の飲み方・使い方」では、オブラートの使い方や目薬のさし方を体験。子どもたちだけでなく、保護者の方からも「知っているようで全く知らなかった」「これからは今日教えていただいた方法でやってみます」などのコメントがありました。


最後に、調剤実験として、白色ワセリンと精製ラノリンを使って「すべすべ軟膏」を作ります。軟膏台とヘラを手に、2種類の軟膏を混ぜ合わせます。軟膏台に押しつけるように混ぜるのに苦戦する子どももいましたが、最後にはみんな上手に軟膏壺に詰めて完成。

普段はできない体験に「楽しかった!」「もっと色々な実験がやりたい!」との声が上がっていました。



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