この春の「うれしいこだわり」集めました。
春物mono語り

2017.4.12-25

大人のライフスタイルを楽しむ、知的で遊び心がわかる人へ。大丸札幌店が春のはじまりにお届けするこだわりのmono語り。それぞれのmonoにまつわる物語が春を素敵にエスコートします。

春mono語り

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天然素材だから可能な
優しい肌触りと機能性

プランテーション/ウェーブコットンジャケット天然素材だから可能な優しい肌触りと機能性

優しい日差しが心まで温かくする北海道の春。長い冬が終わり、厚手のコートから春物の服へ模様替えする季節にお勧めしたいのは〈プランテーション〉のジャケット。こだわりの素材で作られたそれには、どのような思いが込められているのか。ここに紐解いていく。

「草木に水をやるように、からだに毎日まとってあげたい」というコンセプトを掲げる〈プランテーション〉は、着るほどに味が出る天然のコットン素材を使い飾り気なくシンプルながら美しいラインが特徴のブランド。このたび発表された今シーズンの新作は、良いものにこだわりたい大人の女性のためのジャケットだ。春の装いにぴったりの、上質で優しい着心地を実現したのはデニム工場が点在し確かな技術が培われてきた岡山県。そこで、織機にかけられる糸では最も細い40単糸の綿をタテ糸に用いて生地を織り上げた。この工程で生まれたウェーブコットンⅡは、繊維の組み合わせと製品加工をかけることにより生まれるプリーツのような、自然なストライプの凹凸が特徴。手に取るだけで伝わってくる質感と、見た目にも美しいコットンならではの柔らかな質感は着るものすべてを魅了する。

そしてその色合いも、良さを語る上では外せない。繊維ひとつひとつをインディゴブルーにじっくり染色した後、丁寧に洗いをかける。ナチュラルな風合いと色味は同じ商品でもわずかに違うのだ。

天然の素材を100%使用し、安心安全。卓越した職人の技で作り上げる。それでいて決して気取っていないシンプルなデザインは、着ているだけでワンランク上の気分を演出する。つい袖を通したくなる着心地の良さは、春の陽気にもぴったりでちょっとしたお出かけだけでなく、これからの時期ならお花見にもおすすめしたい。

新しい季節に合わせたい新しい服は、毎日を過ごす女性のための生活着だ。自分にぴったりの一着を〈プランテーション〉は提供する。

writing by 山田キョウヘイ
ウェーブコットンジャケット
サイズ フリーサイズ
カラー ホワイト、ネイビー、ライトグレー
素材 コットン100%
原産国 日本
価格 税込33,480円
5階 〈プランテーション〉
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都会的なオシャレと
実用性を両立したオリジナルシャツ

インディヴィラージ/コットンゆるシャツ都会的なオシャレと実用性を両立したオリジナルシャツ

シャープで洗練されたテイストをベースにトレンドを表現するブランド〈インディヴィ〉。女性的な部分と男性的な部分を組み合わせ、そこにベーシックでありながらも今までにない斬新なボリュームディティールを加えることで、都会的で実生活に合わせやすい服を提案する。この春注目の新アイテムも、オシャレでいて実用性を兼ね備えているようだ。

ブランド名の「インディヴィ」は日本語で“個性”や“個人”を意味する。いうなれば「等身大」だ。そこには落着きを感じるデザインながら気取らない上品さがある。洗練されたカジュアルさはトレンドに敏感な女性に深くマッチングする。今回紹介するのは2016年も好評だった、いわゆる“ゆるシャツ”タイプ。抜け感のある着こなしができるベースは変えず、今年は新しいオリジナル柄を提案した

このシャツは何と言っても糸にこだわりがある。素材を一目見ただけでは編み目がわからないほど細かく密に作りこまれている。さらに19世紀にイギリスで生まれたシルケットバイオ加工を用いて生地のツヤとコシ、ハリを引き立てた。この独特で“キレイめ”な印象を演出するための原料である超長綿は、綿花の繊維の平均が36cm以上のもので、手触りが良く、糸にした際の反射率がまるで絹のようになる特性がある。また繊維が長いため、細い糸の状態になってもじゅうぶんな強度があるのだ。そんなこだわりの糸を、コンパクト紡績という表面のけばだちが極めて少なくシルクのような光沢や滑らかさを持たせるための技法を用いて、さらにソフトでクリアな表情と上質な薄さを兼ね備えた布生地に作り上げる。すべての要素を融合させることにより、〈インディヴィ〉オリジナルのまるで伝統の織物のような風合いを生み出した。

きれいで清潔感のあるフォルムは、普段使いはもちろんのこと、フォーマルな場にも合わせやすい。コーディネートがしやすいシンプルで知的なデザインで“かっこいい女性”を演出できるだろう。シンプルだからこそ飽きがこないため、長く着ることができるのもうれしい。タイトに見えながらゆったりとした着心地でサイズは42、44、48。新しい季節に合わせてこの一着をぜひおすすめしたい。

writing by 山田キョウヘイ
コットンゆるシャツ
サイズ 42、44、48
カラー ホワイト
素材 コットン100%
価格 税込15,660円
5階 〈インディビラージ〉
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出張に便利な
『ポケッタブル』機能付きジャケット

トロージャン/ポケッタブルジャケット出張に便利な『ポケッタブル』機能付きジャケット

大丸・松坂屋の紳士服プライベートブランド〈トロージャン〉は日本の既製服がまだまだ発展途上だった1959年、世間に先駆けて誰もが着やすい既成のスーツ作りを始めたメーカー。その時代のスーツ作りにおいて、日本より一歩先を行っていたアメリカ流をいち早く取り入れた斬新で革新的な発想により日本スーツの先駆者的存在と言われている。そのフロンティアスピリッツを現代にも生かし、〈トロージャン〉はこれまでにない新しいジャケットを発表した。

ポケッタブルとは小さく折りたたんでポーチなどの中にしまうことができる、近年話題の携帯に便利な機能のこと。〈トロージャン〉はその機能をなんとジャケット自体に組み込んだ。薄手の素材を使用し可能な限りパーツを少なくした軽めのジャケットの内側に収納部を一体化。出張や旅行の際に荷物になりがちなジャケットを、ポーチ状に折りたたんでコンパクトに持ち歩けるという魅力が詰まった逸品だ。

そこで気になるのはシワだが、もちろん心配ない。生地の表面には自然な凹凸感をだすワッシャー加工が施されており、伸縮性を持たせることでシワになりづらく、さらに回復を早めるソフトジャケット仕立て。素材一次メーカーとして革新的な縫製工程を生み出してきた北海道室蘭市の株式会社サンリヴァーも協力し、確かな技術と職人の妙技を見事に融合。機能性とデザイン性を両立させた。夏場でも心地よい通気性と清涼感のあるジャケット生地は、1926年に創業した老舗東レ株式会社のものを使用。さすがMADE IN JAPANとも言える保ちの良い確かな品質と、プライベートブランドだから実現できたリーズナブルな価格により普段使いのジャケットとしてもおすすめできる。ブラッシングで手軽に手入れできるのもうれしいポイントだ。カラーは渋い男のネイビー色。

「ポケッタブルだからバッグにポイ」をキャッチフレーズに〈トロージャン〉が新たに提供する機能性ジャケットは、男性の新しいライフスタイルを演出してくれそうだ。

writing by 山田キョウヘイ
ポケッタブルジャケット
サイズ (R体・B体)44、46、48
カラー ネイビー
価格 税込46,440円
6階 〈トロージャン〉
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我流の身だしなみはアタマから

ガリュープラネット/ケンマ草クラッシュハット我流の身だしなみはアタマから

大阪発の〈ガリュープラネット〉は1997年より、衣類や、バッグなどの商品企画から製造までを請け負うOEM生産を中心に、名刺やチラシなど企業の販促品のデザインや製造をスタート。2007年よりそれまで培ってきたノウハウをもとに、ハンチングやワークキャップ、中折れハットなど、上質な素材を用いてデザイン性の高い自社帽子の製造を始めた。1色1点ものから多くても15点ほどの少量生産で国内生産にこだわる、「ちょっと贅沢な大人のこだわり」をうたうブランドだ。現在、期間限定で大丸札幌店6階に出店している〈ガリュープラネット〉から、これからの季節におすすめしたい帽子を紹介する。

麻の一種で独特のツヤが特徴の国産ケンマ草を素材にした中折れハットはベーシックなフォルムながら、ジーンズなどではお馴染みのクラッシュ加工を施したこれまでにない新しい感覚の帽子。ツバの幅は約6cmと、日差しが強くなってくるこれからの季節にもうれしいサイズ。巻きの生地は大人な深い色合いをもつチャコールグレーの先染めダンガリー。そこに約2cm間隔で黒のストライプも入っている綿100%だ。デニムの一種で極めてカジュアルなダンガリーを使用することにより、ラフでクールな大人な印象を演出している。そのためジーンズのようなカジュアルなスタイルや、ジャケットなどのキレイ目の装いも合わせやすく、幅広いコーディネートを楽しむことも可能だ。そしてなんと、このクラッシュ加工は1点1点、手作業で施されている。そのため同一のものは存在せず、まさに自分だけの“我流”の帽子として身に着けることができるのがうれしい

小物で個性を発揮するのが大人のオシャレ。この〈ガリュープラネット〉はそれを実現してくれる、唯一無二のブランドだ。これから夏に向けての装いが楽しくなる遊び心つまった逸品を、ぜひその手にとって感じてみよう。

writing by 山田キョウヘイ
展開期間 4月12日(水)→25日(火)
ケンマ草クラッシュハット
カラー シルバー、ネイビー、ブラック
原産国 日本
価格 税込12,420円
6階 クロージング売場
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工具メーカーならではの
発想で生まれたブリーフケース

コンステラ/ポーチ、プロテクションケース、ブリーフケース工具メーカーならではの発想で生まれたブリーフケース

グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞した山型ツールボックスをはじめ、各種工具箱などの製造販売を行う大阪のメーカー・東洋スチール株式会社。同社が2016年2月に発表した〈コンステラ〉は、クラウドファンディングサービス「Makuake」にて、先行販売をインセンティブとするプロジェクト支援の募集をしたところ、目標額を大幅に上回る資金を獲得した。そんな話題を呼んだツールボックスを紹介する。

ノートパソコンやタブレットなどの現在のビジネスシーンに欠かせないツールを美しく収納し、スマートに持ち運ぶための“道具箱”この〈コンステラ〉は「大阪地域創造ファンド」「クリエイティブ連携・高付加価値プロジェクト」「大阪デザイン創出コンペティション(DIMO)」に採択され、東洋スチール株式会社とデザインプロデュースチームのIroyori(イロヨリ)が議論を重ね、シンプルで機能的なフィルムを具現化したもの。外装は堅牢度の高いアルミニウム合金を使用し、これにアルマイト処理を施し耐食性や耐摩耗性、そして審美性のクオリティーを高めている。そこに姫路産のレザーを使い高級感を演出。表面に浮かぶ十字の模様は強度を上げるために入れられ、耐久性はもちろんブランドを表すアイコンの役割も果たしている。ツールボックスは3種類。自分のスタイルに合わせて選びたい。

ポーチタイプはまさに「愛着を持ち歩く」タイプ。雑然として、鞄の中で行方不明になりがちなバッテリーやイヤホン、スマートフォンなどの小物がコンパクトに納まり、大きな革製の持ち手がカバンの中で存在感を発揮し、使いたいときにすぐに取り出せるのがうれしい。

クラッチタイプはパソコンを守るバッグインバッグとして13インチまでの薄型ノートパソコンを格納できる。内側にはクッションパッドと固定バンドも装備されているため外に持ち出しても安心だ。

そしてビジネスパーソンの定番であるブリーフケースタイプにはB4、A5、A6サイズの6つのポケットが。様々な小物をすっきり収納できる機能的なデザインがほどこされ、パソコンやタブレットのみならず書類やノートまで納めることができる。カラーはシルバー、シャンパンゴールド、ブラウン、ブラックを展開(ポーチのみローズピンクあり)。

「場にこだわらず、場を生み出していくニュー・ワーキング・スタイル」。あなたのスマートなビジネススタイルを〈コンステラ〉は提案してくれる。

writing by 山田キョウヘイ
展開期間 4月12日(水)→25日(火)
ポーチ
サイズW300×H131×D42mm
カラーシルバー、シャンパンゴールド、ブラウン、ブラック、ローズピンク
素材アルミニウム合金 レザー
重量350g
価格税込21,600円
プロテクションケース
サイズW350×H256×D43mm
カラーシルバー、シャンパンゴールド、ブラウン、ブラック
素材アルミニウム合金 レザー
重量900g
価格税込43,200円
ブリーフケース
サイズW400×H370×D63mm
カラーシルバー、シャンパンゴールド、ブラウン、ブラック
素材アルミニウム合金 レザー
重量1350g
価格税込54,000円
6階 レザーグッズ売場
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日本伝統の真わたを使う、
軽くて暖かい合掛け布団

京都西川/真わた合掛け布団日本伝統の真わたを使う、軽くて暖かい合掛け布団

人が生活を行う上で非常に重要とされている“睡眠”。日常生活を過ごす中、睡眠を取るか取らないかでその日のコンディションは大きく変わる。ただし眠ればそれで良いというわけではなく、寝具の良し悪しが睡眠の質を左右することを実感している人も多いだろう。寝返りがうまくできずに筋肉へストレスがかかったり、体温の放熱がしにくくなるなど問題点はいくつもある。それを回避するためにも寝具選びというのは大切であり、日常生活を送るうえで慎重に吟味すべきことだ。西川グループは1566年からおよそ450年の間、人の生活の必需品である商品を作り続けている。熟練の職人が手作業によって作り上げるこだわりの「真わた合掛け布団」とはどのようなものなのか紹介しよう。

フィラメント糸ともよばれる絹糸は極めて細い一本の繊維のため、使用しているうちに発生する糸切れがほとんどない。また綿ぼこりがでにくく衛生的でもある。天然の繭は呼吸しているかのように湿気を吸い発散性にも優れていて、それらを自然に調整してくれる優れものだ。さらに絹は人間の肌によく似たタンパク質でできているため、肌が敏感な人や子供からお年寄りなど幅広く使うことができる。この〈京都西川〉の真わた布団は、一枚の布団に約3000個の繭を使用している。さらに取り扱いと利便性も兼ね備えており、通常の綿布団の3分の1のかさ高で収納にも場所を取らないのもうれしい。

このような真わた布団の文字通り中身についてだが、使用されているのは「近江手びき真わた」。熟練職人の伝統の技によって薄く均等に引き伸ばされた四角い掛け枠に、角真わたと呼ばれる真わたを一枚一枚重ねあわせ約300回手びきした近江地方の特産品だ。2人の職人がタテ・ヨコ方向均一に重ねる「井型手びき」と呼ばれる技法で、繊維が互いに干渉し綿切れすることを防ぐ。しなやかなドレープ感は体全体を包み込むように優しくフィットし、驚きの軽さも相まってより上質な睡眠へいざなってくれるだろう。

人の生活に寄り添い、手間をおしまないもの作り。「素材選びからより良い眠りは始まる」と掲げる〈京都西川〉の布団は、日々を生きる中で快適な睡眠のための布団選びに最適。生活の充実化を図る上でも大きなウェイトを占めることだろう。

writing by 山田キョウヘイ
真わた合掛け布団
側地 ポリエステル40%、綿30%、指定外繊維(テンセル)30%
詰めもの シルク100%(近江手びき真わた)1.0kg
サイズ 150×210cm
価格 税込86,400円
7階 寝具売場
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伝統的技法『横浜よこはま捺染なっせん
による職人の手作りてぬぐい

濱文様/てぬぐい伝統的技法『横浜よこはま捺染なっせん』による職人の手作りてぬぐい

古くは奈良時代から使用されていたという説があるほど長い歴史を持ち、現在の日本の生活の中でも親しまれている「てぬぐい」。日本の織物の中でも特に歴史があり、神仏の清掃や神事での装身具から、日除けの被り物、果てには台拭きやハンカチなど様々な用途で愛されている。そして明治時代以降、染色技術の発達によりその用途と同様に色鮮やかな柄も多彩に展開されてきた。

現代におけるてぬぐいの主要な染め上げ方法は、染料で直接染める注染や生地の上に顔料を乗せる顔料プリント、そして染料とのりを混ぜ合わせて染める手捺染の3種類がある。そんな中、横浜で生まれたブランド〈濱文様(はまもんよう)〉は、140年の歴史を持つ「横浜捺染」と呼ばれる技法を用いて多彩なてぬぐいを作り上げている。この方法はデザイン段階でできた図案からフィルムを感光して作る型を使用。職人の目と経験で染料を調合し、1色につきひとつの型枠にはめて染色する。染色と乾燥を繰り返すことにより、独特な深い味わいを静かに発する生地が生まれる。職人がその日の状況によって影響が出てしまう色の変化に常に気を配ることにより、世界に認められるてぬぐいは完成するのだ。

そんなこだわりの染め技術が込められるてぬぐいだが、使用される生地にも独自の技術が込められている。これに使われているのは「若葉」と呼ばれる濱文様独自の生地で、糸の太さを比較的太めにしている為、ふっくらとした風合いとなる。また、のり抜きや精錬、漂白といった晒しの工程においても、一般的に使われる苛性ソーダや硫酸などの化学薬品は使わずに独自手法で漂白効果をだす。体だけでなく環境にも優しいその製法は、日本の伝統を守りつづけるブランドならではの思いやりだ。

天然素材と手工業の製品は使っていくうちに退色が発生してしまう。しかしそれこそ手工業製品ならではの“味”。職人たちの技術の結晶ともいうべき〈濱文様〉のてぬぐいは、現代の和とこれからの和を表現する「職人の作品」と言っても過言ではないだろう。生活の一部の「てぬぐい」だけでなく遊び心を加えた新たな「てぬぐい」として、その可能性を実感したい。

writing by 山田キョウヘイ
てぬぐい
サイズ 横34×縦90cm
素材 綿100%
価格 税込864円
7階 リビング雑貨売場
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日本最北から届ける
懇切丁寧な海の味覚は、まるで赤いダイヤ

秋川水産/近海物たらこ・辛子明太子日本最北から届ける懇切丁寧な海の味覚は、まるで赤いダイヤ

日本最北の街・稚内に本社を持つ秋川水産株式会社は今年で創業34年目を迎える。看板商品はご飯の友として最もポピュラーな「たらこ」ただ塩に漬けるだけの単純な食品だが、そこには他のたらことは一線を画する濃厚なうま味やねっとりとした口当たりがある。食欲をかきたてるそれは、どのような思いをもって生み出されているのか。

主に道東で水揚げされたスケソウダラを港に着いてから24時間以内に本社工場まで輸送し、手作業で卵巣を取り出す。天然塩をたっぷりまぶして、じっくり72時間漬け込み。化学調味料は一切使っていないのに、うま味は柔らかく濃厚だ。海に囲まれた北海道だからこそ可能な、冷凍をかけない“生”の状態を加工するため粒一つひとつの繊維が壊れず、ねっとりとした口当たりがたまらない。そして素材そのものの良さも重要だが、たらこの味の決め手となるのはやはり塩だろう。ここで使われている『青い海』はまろやかな塩味の中にほのかな甘さを感じる、沖縄県・糸満沖合の海水だけで作られたもの。その北と南のコラボレーションが滑らかに口の中に広がるうま味を作り上げ、日本各地にたくさんのファンを獲得している。

〈秋川水産〉のもう一つの看板商品は、九州・博多の味としてもなじみ深い「辛子明太子」自慢のたらこをさらに作り込み、北海道の味覚へと昇格させた。独自の辛子調味液に漬け込む工程は約6日間。低温で時間をかけてしっかり、そしてじっくり熟成させるが、まんべんなく染み込むように数時間おきにひと腹ずつ手作業でひっくり返すという。その後は2日かけてじっくり水切り。すべての工程に一週間以上をかけるのだ。機械にはまねできない繊細な手間ひまにより生まれたキュッとしまった辛子明太子はつややかで、真っ赤なトウガラシとほんのり香るだしの香りに食欲をかきたてられる。たらこが持つ本来の味わいをしっかりと感じられるように辛味は中辛だ。

道南出身の代表取締役、秋川満さんは九州で修行をした後、稚内の風土に憧れてそこに工場を構えた。秋川さんは「たらここそ生で食べるべき」という思いの基、食事だけではなく酒の友にもなる、皮までうまい逸品を生み出した。

おにぎりの具や茶漬けにも使える自慢の「たらこ」「辛子明太子」は、大丸札幌店ではグラム単位から購入できるのもうれしい。もちろんギフトセットもあるため、道外に住む親戚や友人への贈り物にもおすすめだ。この他、ユズや青南蛮を使うひと味違ったその時限定の品や、様々な水産加工食品も取り扱っているため、直接足を運んでチェックしたい。

writing by 山田キョウヘイ
近海物たらこ・辛子明太子
価格 (100g)各税込648円
地1階 〈秋川水産〉
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歴史と伝統が生んだ
おいしいカスタードプリン

モロゾフ/カスタードプリン歴史と伝統が生んだおいしいカスタードプリン

神戸市に本社を置き今年で創業86年を迎える、長い歴史と伝統がある〈モロゾフ〉。その〈モロゾフ〉の看板メニューのひとつと言えば独特の柔らかな食感を生み出した「カスタードプリン」といえる。 1962年に誕生したこの逸品が55年を経った今でも長く愛され続けている理由を紹介したい。

発売当時の〈モロゾフ〉のカスタードプリンは一つずつ手作りだったため、一日に作れる数はごくわずかだった。そこで、たくさんのお客様の要望に応え1970年代初頭に工場での生産をスタート。秘伝のレシピそのままに、今では全国で年間七百万個以上ものプリンが作られている。厳選した素材でプリン生地を作る「仕込み」、プリン生地とカラメルソースの絶妙なバランスを生み出す「充填」、蒸しながら焼き上げて卵が自然に固まる力だけを利用し独特のなめらかな食感を生み出す「焼成」、そして約2℃の水に浸して冷ます「冷却」と、すべての工程は人の手と目で厳しくチェック。手作りのときと変わらない美味しさを作り出しているのが、長く愛され続けている理由の一つだ。

素材にも目を向けていきたい。余分なものを使わないで、自然なおいしさを引き出すために使っている材料はわずか4つだけだ。「牛乳」「卵」「砂糖」、そしてわずかな「バニラ香料」のみ。当然保存料などは一切使われてはいない。たった4つの素材だけで作られるからこそ素材選びとそのバランスを重視し、試行錯誤の末に生まれた理想的な味。それらで作られたカスタードプリンを味わってみると、プリン生地のまろやかな甘さとカラメルソースの香ばしさが奏でる絶妙な味わい。なめらかな食感の中にミルクや卵のやさしい風味がふわりと広がる。シンプルだからこそ飽きがこないプリン。これこそが世代を超えて愛される要因といえるだろう。

さらに、〈モロゾフ〉のこだわりはこれだけではない。もう一つの味の秘訣は、オリジナルのガラス容器だマイナーチェンジ等を繰り返すこと計7回。発売当初は陶器を使っていたが、一人でも多くの方にプリンを届けたい思いで、大量生産ができるガラスの容器に変更。じっくり均一に加熱できる耐熱性とカラメルソースの浮きを押さえ、おいしさをやさしく閉じ込める設計になっている。

全ては「お客様の笑顔のために」を理念に置いている〈モロゾフ〉。それだけに味、容器にも創意工夫を凝らし生まれたこの逸品は全ての従業員の思いも込められている。他にも、ニーズに応えるためのアンケートやプリンの人気投票などを実施するなど、より身近に感じてもらうための努力も惜しまない。日々進化し続けている〈モロゾフ〉に直接足を運ぶことで、新たなスイーツの感動を味わえるかもしれない。

writing by 山田キョウヘイ
カスタードプリン
価格 (170g)税込324円
地1階 〈モロゾフ〉
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自然色が生みだす
季節の色彩を感じる草木染めストール

MAITO/木の葉ストール自然色が生みだす季節の色彩を感じる草木染めストール

冷たい風が吹きすさぶ世界から暖かい陽気に変わり、冬から春にうつろう季節。衣替えの必要が出てくるタイミングに、人工的な色合いを選びがちだが、改めて季節の色合いというものに着目してみてはいかがだろうか。株式会社マイトデザインワークスでは、草木染めを使った天然の色合いに着目し自然を大切にした物作りをしている。「自然とヒトにも優しくありたい」と語る彼らはどのような物作りを行っているのか。ワンポイントのオシャレを演出するストールを紹介する。

マイトデザインワークスのブランドである〈MAITO〉のストールは、化学染料を一切使用せず桜の枝やアカネ、クワ、さらにヤマモモやログウッドなどの天然染料で染め上げるオーガニックコットンを100%使ったガーゼストール。使用される綿は糸を紡ぐ前の原綿から草木染が施されており、ざっくり織り込んでいるのも特筆すべき点といえるだろう。優しい肌触りで素肌に触れてもとても気持ちのいい一品だ。安価で色も安定している化学染料染めが150年ほど前に開発され主流となっている現在、〈MAITO〉は、その本当の魅力を天然の染液で発揮している。

桜の染め物を作る際、花が咲く前の小さなつぼみがついた小枝を数ヶ月かけて煮込んで作るという。長い時間をかけて出来上がった染液の中に布を泳がせるのだが、どんな色に出合えるかは一期一会。染液の量や染める温度などさまざまな要素が複雑に絡み合い、出来上がる色は変わってくるとのことだ。望む色が出てこないという扱いの難しさは、その反面、細かな要素で多彩な色合いを見せるという一つの特徴で、自然色ならではの妙味。太古の昔から色には力があり、紫根で染めた紫には殺菌作用が、アカネ染めの赤は血行促進を促すといった効果があると考えられていたのがおもしろい。〈MAITO〉の代表である小室真以人さんは「草木で染めることによりそれを肌が感じ取ることができるのだろう」とその思いを語っている。

自然色により春の息吹を感じながら使い込むほどに柔らかく、そして気持ち良く。年間を通して使うことができるストールをまとって、より春の暖かみを感じてみるのはいかがだろうか。

writing by 山田キョウヘイ
 
木の葉ストール
カラー
(草木の色)
PG(矢車附子染め)、
NV(ログウッド染め)、
DP(紫香染め)
サイズ W約60×H約160cm
価格 税込10,800円
2階 プラススタンダード
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