「もとまち こども大学」見えない力を測ってみよう! ~お天気を変える「気圧」ってなに?~

開校日:2020年8月8日

■内容

【1】大気の重さを体験しよう
【2】パスカルのパラドックスってなに?
【3】台風の高潮はどうやって起こる?
【4】ストームグラスを作って天気を予測してみよう

■講師

神戸学院大学 人文学部 福島あずさ講師と人文学部生の皆さん

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日頃の生活ではあまり意識されない自然界の力のひとつである大気の正体を3つの実験を通して学びました。

最初に、大気の重さについて考えるゴム板を用いた実験の説明です。
こどもたちは机の上に持ち手がついたゴム板を置き、机が持ちあがる様子を観察します。
こどもたちは、ゴム板の大きさ(面積)によって上に乗っている空気の量が異なるため、上からかかってくる圧力(重さ)が変わると説明を受けました。

次に、パスカルの「パラドックス」の画像を使い、流体の圧力が一部分にかかったとしても、全体の圧力がふえる性質であることを画面越しに見て学びました。
2つ目の実験では台風の高潮の仕組みを体験。
水を張った皿の上に火がついたロウソクとコップを使って高潮現象を再現する実験をこどもたちも実際に自宅で体験し、不思議そうに観察していました。


最後に、ストームグラスを使った実験を行いました。
ストームグラスは、水の変化を利用して気圧の変化を観察するもので、大気の存在が知られる前の17世紀頃のイギリスで、「晴雨計」として実際に水を利用して天気を予測する道具として使われていました。
実験を行った当日の気圧を基準目盛りとし、毎日水位を観察することで気圧の変化を可視化することができるので、こどもたちにはワークショップ後も日々観察してほしいなと思います。


はじめてのオンラインワークショップ。こどもたちの様子が画面越しでしかわからず、実験の進捗状況の確認など苦労する点もありましたが、こどもたちの協力もあり、無事に終えることができました。



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